「オーシャンキングマリンファイバー」って何の食べ物?
スーパーで買ったパックのラベルが「オーシャンキングマリンファイバー 大」でした。正体はカニカマです。なぜこの名前になったのか、直訳すると何になるのか、「かに風味ほぐしかまぼこ」ではいけなかったのかを考えました。
スーパーで買ってきたパックを冷蔵庫から出して、ラベルを見て一瞬固まりました。
「オーシャンキングマリンファイバー 大」
正直、食べ物の名前に見えません。マリンファイバーという響きは、光ファイバーとかグラスファイバーの仲間にしか聞こえない。海洋関係の工業製品か、ネットワーク機器の型番かと思うくらいです。
正体はカニカマ
中身はカニ風味かまぼこ、いわゆるカニカマです。魚のすり身を加工したもので、カニは入っていません。
ラベルの栄養成分表示を見ると、100gあたり85kcal、たんぱく質8.9g、脂質1.8g、炭水化物8.4g。かまぼこ系の数字そのものです。100gあたり99円、正味量274gで税込293円。値段も見た目も、ごく普通のカニカマです。
「オーシャンキング」はメーカーのカニカマのブランド名で、「マリンファイバー」はその中の商品名のようです。スーパーの生鮮工房で大きめにほぐしてパック詰めしたものが、ブランド名のまま売り場に並んでいた、ということみたいです。
「ファイバー」は繊維のこと
調べてみると、ここでいうファイバーは「繊維」という意味でした。本物のカニの身のように縦にほぐれる繊維感を売りにしているので、そういう名前になっているようです。カニカマの世界では、この繊維感が品質の指標のひとつとして扱われているらしく、メーカーとしては自信のある特徴を前面に出したつもりなんだと思います。
言いたいことは分かります。ただ、一般の買い物客が「ファイバー」と聞いて最初に思い浮かべるのは、繊維よりもケーブルの方ではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
直訳すると「海の王・海の繊維」
試しに日本語にしてみると、「オーシャンキング」は海の王様、「マリンファイバー」は海の繊維。つなげると「海の王様の海の繊維」です。
カニのことを海の王様と呼びたい気持ちは分かるとして、「海の繊維」はやっぱり食べ物の説明としては遠い。パッケージに堂々と「海の繊維」と書いてあったら、それはそれで手が止まると思います。カタカナにすることで、その違和感をうまく薄めている面はありそうです。
「かに風味ほぐしかまぼこ」でよかったのでは
個人的には、「かに風味ほぐしかまぼこ」くらいの名前が一番しっくりきます。
- 「かに風味」で、カニではないことが分かる
- 「ほぐし」で、形状が分かる
- 「かまぼこ」で、魚のすり身だと分かる
これだけで、初めて見た人でも何なのか迷いません。
メーカー側の事情も想像はつきます。「かまぼこ」と書くと安っぽく見える、カタカナの方が新しさや高級感が出る、といった判断があったんでしょう。ただ、その結果として「何の食べ物か分からない名前」になってしまっているのは、少しもったいない気がします。
味は普通においしかった
名前に文句をつけておいてなんですが、味は普通においしいカニカマでした。繊維感も確かにあって、サラダや酢の物、チャーハンの具あたりに使いやすい。大きめにほぐしてあるので、そのまま食べても満足感があります。
中身がちゃんとしているからこそ、名前で損をしているように見えるのかもしれません。次に売り場で見かけたら、ラベルの下の栄養成分表示まで読んでから買うのをおすすめします。
カニカマ商品名